節約を考える時に大きな悩みになるのが食費です。
できるだけ安く済ませたいけど、食事は家族の健康に直結するので、品質も無視できません。
品質と値段のバランスを考えたり、毎日忙しい中で食事を用意したりして食費を節約するのは大変ですよね。
しかし、食費が節約できないという方も、その理由が分かってしまえば意外と節約できるようになるものです。
そこで、このページで食費を節約するためのコツをつかみ、ぜひ無駄のない適切な食生活が送れるようにしてください。
本当はできるのに食費が節約できない!と嘆く人の傾向
- 「食費を月〇〇円に抑えよう」と決めたのに、気づくと予算額をオーバーしている
- 食費を節約したいのに、なかなか節約できない
- でも、食費は節約しつつ家族には良い食材を使っておいしく栄養のある食事を用意したい
食費に関して、このようなジレンマを抱えている方も多いと思います。
食費の節約がなかなかできない方は、外食の頻度が多いなど節約に対する意識が低い場合があります。また、無意識のうちに日々の買い物で浪費をしている可能性もあります。
実は、食費を節約するためにはコツがあり、金額を気にする前に、毎日の行動を振り返えることが大切なのです。日々の買い物の内容や食材の使い方に無駄がないかを徹底的に調べて改善すると、自然と出費も抑えられていきます。
ただし、育ちざかりの子供がいたりして食費を抑えにくい場合もあるので、そのような例外も含めてこれから節約のコツをご紹介させて頂きます。
食費が節約できない人の5つの行動パターン
食費を節約できない人には5つの行動パターンがあります。
食費を節約できない方は、このどれかの行動パターンに当てはまることが多いです。
まずは節約できない原因であるその行動を改善することが出発点です。それぞれのパターンを以下で紹介しますので、ご自分に該当するものがないか1つずつ検証してみてください。
1.買ったのにダメにして捨てる食材が多い
買い物に出た際、安いものがあるとついついまとめて買ったりしていませんか?
特別な目的がなくまとめて買った食材は忘れてしまったり、使わずに賞味期限が切れてしまったりして、結局捨てることになる場合も少なくありません。
傷みやすい食材は「冷凍保存すればいいから」思って買っても、冷凍保存するにはひと手間かかるため、実際に買ってみると面倒になり最終的には捨てることになってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
買い物をするときには、安いからといってまとめ買いするよりは、単価が少し高くても必要な時に必要な物を買う方が結果的に節約になります。
2.今すぐ必要ではないものも買っている
「新商品」と聞くとついつい買って試してみたくなるかもしれませんが、この行動も節約を妨げています。
衝動買いしたものは、使い道が無く捨てることになりがちです。
商品のパッケージングは消費者の興味を引くように作られているので、「今だけの〇〇」や「こだわりの〇〇」という言葉を見ると、心誘われて必要なくても買いたくなりますよね。
しかし、今すぐに食べないものは結局は必要のない物です。
衝動買いする前に一呼吸おいて考えて、本当に今必要な物かどうか考えてから買うようにしてみましょう。
3.お菓子やお酒など嗜好品が多い
子供がいる家庭では、お菓子やジュースなども日々の買い物に付き物です。
また、お酒を買う家庭も少なくないでしょう。
しかし、お菓子やお酒なども、注意しないとついつい買いすぎる場合があります。
ストックを切らさないようにしたいという気持ちも分かりますが、買ったら買っただけ消費してしまう可能性もあります。
日々の消費量を適度に抑え、嗜好品の金額が高くなりすぎないよう意識しましょう。
例えば、「お菓子は日々の買い物で2つまで」や「1日200円以内に抑える」と決めると、買いすぎることはありませんよね。
また、お酒も2日に1回に減らすなど嗜好品の回数を減らすことも節約につながります。
4.外食や惣菜が多い
日々忙しくしていると、スーパーで惣菜を買ったりしてしまいがちです。
さらに、買い物することまで面倒になり外食で済まるようになってしまうと、食費は一気に高くなってしまいます。
惣菜や外食が増えると食費が高くなってしまうと分かっていても、つい忙しい時は頼りたくなりますよね。
そんな時には、とにかく簡単にできるレシピ、時短レシピを探すと良いでしょう。
買い物に行く時間すら無いという方でも、レシピ検索サイトを使うと、家にある食材を入力するだけで簡単にレシピが検索できるので、ぜひ活用してみてください。
5.こだわりの食材を買う(食材の単価が高い)
家族の健康を考えて、食品は食材の産地を見ながら無添加の物を、という方も多いと思います。
例えばオーガニック食材などは比較的単価が高いので、あまり買いすぎると節約を妨げる原因になってしまうので、ドレッシングやパスタソースのように自分で作れるものを増やしてみましょう。
自分で作ると、市販の無添加の物を買うより節約になります。また、「肉や魚は国産のものしか買わない」というこだわりがある方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、スーパーのタイムセールを利用してみてはいかがでしょうか?多くのスーパーでは、閉店何時間か前には肉や魚に割引シールが貼られます。
こだわりの食材を購入する時には、値段が下がったタイミングで買うなど工夫すれば、食費も抑えることができます。
食費が生活費を圧迫するなら、どうしたら節約できるか見直すべき
食費を節約する方法を考える上では、一度冷蔵庫や棚の中にある食材を見直してみることも必要です。
いつも捨てる食材や調味料があったり、買ってから長期間未開封のままの食材があったりするなら、買った時のことを思い出して、なぜ買うことになったのか動機を振り返ってみましょう。
何気なく買い物をするのではなく、動機を振り返えることで今後は同じ理由では買い物をしないように気をつけることができるからです。
また、お酒やお菓子のストックが多い場合も、「毎回は買わない」「1週間に1回」などルールを作ることで、自分の行動を律することができます。
さらに、食材を買う場所や回数も気を配るようにしてみて下さい。
一般的にコンビニはスーパーよりも高くなるので、コンビニでの買い物は控え、できるだけスーパーで買うようにするとよいでしょう。
買い物に行くとつい余計な物を買う機会ができてしまうので、買い物の回数自体を減らすのも効果的です。
毎日スーパーに行くのではなく、何日か先の献立まで考えて数日に1回買うようにすると節約になります。
【例外】食費が節約できないケースもある(中学生~高校生の子供がいる家庭)
これまで食費の抑え方をご紹介してきましたが、食べざかりの中学生や高校生の子供がいるという場合は例外も多くなります。
食費ばかりに意識が向いて無理に節約してしまうと、子供たちの成長を妨げることになってしまうからです。
たとえば高校生の男子がいる家庭では月6~7万円の食費がかったり、家族構成によっては月10万円以上かかることもあるでしょう。
食費が毎月いくらだから節約しなければならないと考えるのではなく、買い物の内容に無駄が無いかを振り返ってみることが大切です。
食べざかりの子供がいる家庭で闇雲に食費を抑えるのは健康上も良くない
中学生、高校生の子供たちは体が大きく成長する時期です。
特にこの時期は、学校で勉強する時間が長く部活動で体をよく動かしている子供も多いので、なおさら食事が大切になってきます。
しかし、いくら食べざかりとは言っても、お菓子のを増やしたり、食べたいものを何でも食べさせたりするのではなく、食事はしっかり摂っておやつは減らすなどの工夫をしましょう。
食べざかりの子供の成長には、動物性・植物性のタンパク質が必須なので、たんぱく質を多く含み、かつ満腹感も感じやすい肉類や豆類、ナッツなどを使った献立にすると良いです。
自分が働いたり、子供にバイトを経験させたりして食費をカバー
中学生や高校生は色々とお金を使いたがる時期でもあるので、子供からお小遣いが足りないと言われる場合もあるかと思います。
この時も、安易にお小遣いを上げるのではなく、お小遣いの使い道をはっきりさせたり、無駄な買い物を控えるよう指導したりするとことが大事です。
また、いくら食費の無駄を省いても、まだ食費が生活費を圧迫していれば、自分が働いて収入を増やすことも必要です。
パートの勤務時間を延ばしたり在宅で仕事をしたりする以外にも、当面使う予定の無い貯金を投資に回してお金を増やす方法もあります。
場合によっては、子供にバイトを経験させ自分の小遣いを自分で稼がせるということも、お金というものを考えさせるという点で意味があるでしょう。
家計簿機能のあるクレジットカードで支出を見える化する
これから節約を始めようという場合、まずは何にいくら使っているかを見える化して把握しなければなりません。
しかし、ノートに手で書いたり自分で入力したりするタイプの家計簿は続けるのが大変ですよね。
そこでオススメなのがクレジットカード。
生活費の支払いを1枚のクレジットカードに集約し、出費を集計して何にいくら使っているかをまとめてくれる機能を使うと非常に便利です。
クレジットカードの支払いを集計しグラフ化してくれるというアプリもあるので、そういった機能を活用することで、買い物の内容だけでなく、金額の推移も簡単に把握できるようになります。
中にはサービスや特典が付いているカードや、支払い金額がポイント還元されてお得に買い物ができるカードもあるので、上手にクレジットカードを利用して節約につなげましょう。
食費の節約はバランスが大事
食費の節約に対するイメージ、少しは変わりましたか?
最初から諦めてしまうのではなく、普段の行動をしっかりと見直していけば、どこかに改善点が見つかるはずです。
食事は生活の基本ですので、うまく金額とのバランスをとりながら必要な節約を進めていきましょう。