子供が高校生になると、それまでよりも食費がかかるようになりますよね。
ただでさえ色々とお金がかかる時期なのに、食費が毎月の出費の大きな部分を占めるようになるので、ママとしてはやりくりが大変だと思います。
この時期をどう乗り越えるかは、家族にとっても大きな問題ですので、しっかりと対策を考えておきたいですよね。
今回は、モデルケースも例に出しながらどのように家計をやりくりすればよいか探っていきたいと思います。
いま現在高校生のお子さんをお持ちのママだけでなく、これからお子さんが高校生になるというママも参考にして頂ければ嬉しいです。
高校生がいる4人家族の食費で月6~10万はむしろ安い、現実は15万以上
高校生の子供を持つママさんから、「食費がありえないくらいかかって生活がもう大変」などという話を聞いたりして、漠然と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
もしくは、「それはおかしい、きっと大袈裟に話しているのだろう」と考えたくなるかもしれません。
実は、一般的に高校生がいる4人家族の場合、月にかかる食費が6~10万円というのはむしろ安い方で、実際には15万円以上もの金額がかかる場合もあります。
そのため、子供が高校生になったら、月10万以上の食費は覚悟しておいた方がよいでしょう。
まだ子供が中学生以下の場合、なぜ高校生になったらそんなにかかるのかと疑問に思うかもしれませんが、これが普通です。
ここでは、4人家族のモデルケースを具体例として、費用の捻出方法などについて説明していきます。
これからの節約を考えるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
モデルケースで検証する食費シュミレーション
会社員の夫(50才)、専業主婦の妻(47才)、息子(高3)、娘(高1)の都内に住む4人家族をモデルケースとしてみてみましょう。
家族構成
夫は会社まで毎日片道1時間かけて電車通勤し、弁当は持って行っていません。同僚や上司との付き合いもあり、昼ご飯は外食です。
専業主婦のため、家事をするだけで1日が過ぎていく。ご飯は基本残り物。もともと友達も少ないためそこまで外食はせず、月に1回外食するかしないか程度。
高校3年生の息子はサッカー部で、もうすぐ大学受験を控えているため、週2日は塾に通っています。弁当は平日5日分の他、塾のある日には塾の前に食べる弁当も持って行きます。
高校1年生の娘は吹奏楽部に入っており、熱心に活動をしている部活動なので、土曜日も練習があります。そのため、週6日は弁当が必要です。
食費の内訳例
モデルケースの場合、1カ月にかかる家族の食費は、下記のような内訳になります。
- スーパーでの買い出し 週2回×6000円×4週=48000円
- 子供2人分の弁当代 500円×週13回×4週=26000円(息子は週7回、娘は週6日)
- 夫の昼食代1000円×週5回×4週=20000円
- 外食10000円×週1回×4週=40000円
- 米代12000円
- 酒代6000円
これらを合計すると、152000円になります。
1日当たりで計算すると、家族4人で約5400円程度かかっていることになります。
塾や部活動などで弁当の回数が増えたり、高校生になると米代がかかることが分かりますよね。
運動部に入ると月10万以上の食費は必須
高校生はとにかく食欲旺盛です。
弁当があると每日米が必要になり、また、一度に消費する米の量もそれまでと比べると大幅に増えていきます。
特に運動部に所属している男子は、1人で一日に5号もの米を食べることもあります。
家族全体では1カ月で20キロもの米が必要になり、さすがにびっくりするママさんも多いようです。
熱心に活動している部活であれば、土日の練習や試合もあるため、その分必要な弁当の回数も増えていきますし、遠征まで行う部活なら当然その費用も上乗せされます。
そして、部活の後はお腹が減っているため、つい帰りに買い食いもしたりして、さらに費用がかさんでいきます。
その結果、毎月10万円以上の食費がかかってしまうのです。
外食を含めると月に15~20万の食費もザラ
子供が高校生になると、家庭内の食費だけでなく外食をする場合にかかる費用も高くなります。
高校生は大人と同じくらいかそれ以上の量を食べるようになるので、大人4人で外食をするのと料金的に変わりません。
ファミリーレストランでも、ボリュームの多いメニューは1500~2000円程度かかり、その他にサイドメニューやドリンクバーなどを追加すると、あっという間に、1回の外食にかかる費用は家族4人で
1万以上となってしまいます。
外食をする回数が月2回になると、それだけで毎月2万以上の費用がかかってきます。
外食を含めた場合、4人家族で月に15~20万円の食費がかかるのも納得していただけるのではないでしょうか?
世間のママは高額な食費をどこから捻出しているのか?
子供が高校生になると、どの家庭でもそれまでとは一変して食費がかかるようになってきます。
「どこから食費を捻出しようか」「我が家は旦那の給料が少ないのか」などと、頭を悩ませるママも多いかと思いますが、決して悩みすぎる必要はありません。
みんな状況は同じなのです。
この時期はとにかく食費がかかり、貯金できない人が多いと割り切りましょう。
大事なのは、その中でやりくりをしたり、収入を増やしたりすることを考えることです。
そこで以下では、高校生の子供を持つママがどのように食費を捻出しているかご紹介します。
1.貯金を切り崩す
言うまでもなく、食事は子供が健康に成長していく上でとても大切な要素です。
そのため、食べざかりの子供がいる家庭では、食費は簡単に削れないというのが現実です。
特に食費がかかるのはこの時期だけなので、とにかく今が頑張る時だと考えるようにしましょう。
毎月の収入だけではやりくりすることが難しくなり、ボーナスを食費に回したり、貯金を切り崩したりする家庭も少なくありません。
住宅ローンや、旅行などの積み立て費用もボーナスから支出している場合が多いでしょうから、どうしても貯金を切り崩すことになってしまうのです。
しかしながら、ここで貯金ができないと悩む必要はありません。
子供が高校生のうちは食費がたくさんかかる時期なので、貯金できてなくて当たり前だと割り切るようにすれば、気持ちも楽になると思います。
2.パートに出て収入を増やす
毎月の食費を日々のやりくりでまかなうには限界があるなら、収入を増やすことを一度考えてみるのもよいでしょう。
収入が増えれば、その分食費にお金をかけることができるようになりますからね。
子供が高校生にもなると、徐々に子育てに手がかかからなくなり、塾や習い事などの送り迎えも減っていきます。
また、子供が家の外で過ごす時間が長くなり、その分ママ自身の時間も増えるため、仕事を始めやすい時期です。
生活リズムに合わせ、無理のない範囲でパートを始めるなど、収入を増やす方向で考えるのも一つです。
3.親戚などから米野菜をもらう(格安で買う)
例えば親せきが農業をしていたり、知り合いに農家がいたりする場合には、米や野菜などを安い金額で譲ってもらうことも、食費を捻出する1つの方法です。
農業を生業としている人は、気候による変動はあるものの、毎年安定した量の農作物を作っています。
それゆえ、野菜を安くたくさん買えるルートを作っておくと、安定した量の食材をお願いしやすいため、今後の生活を送る際にとても助かります。
特にお米は、高校生の子供がたくさんの量を消費するので、安く手に入るととても助かりますよね。
また、旬の野菜を安く大量に売ってもらったり、売り物にならないような野菜でも、まだ十分食べられるようなものを安い金額で譲ってもらったりすることでも食費を節約することができます。
もともと収入が高いから何とかなっているというケースも
共働きや、旦那が高給取りなど、もともと世帯の収入が高い場合には、食費にたくさんお金をかけても問題ないというケースもあります。
とはいえ、仮に月45万の生活費があったとしても、この時期に決して余裕はないと思います。
なぜなら、この時期は食費以外に教育費などもかさむ時期だからです。
塾に通う費用や、部活などにかかる費用も出てきます。
また、子供への小遣い金額が高くなるのもこの時期です。
特に高収入世帯では、レジャー費や服飾費などにお金をかけたりと、それまでに高い生活水準で暮らしてきているので、そのレベルを急に落として節約するのは難しくなるという特殊な傾向もあります。
そのため、月45万の生活費でもまだ足りないということになってしまうのです。
高校生がいる家庭では「食費の節約」は難しい
このページで何度か申し上げているように、子供が高校生の間は、食費を節約するのは難しいものだと割り切ることも大切です。
子供が最も成長する時期に食べる量を減らすことはできないため、どうしても節約には限界があります。
ただ、いくら耐える時とはいえ、家計が赤字になるのを黙って見ているだけでは何も解決しません。
そこで、ママが仕事をして収入を増やすことも検討してみましょう。
収入を増やす・カサ増しレシピを検討
ママの働いた分が毎月の収入にプラスされれば、家計の状況は大きく好転するはずです。
その際、ママが仕事をするために家族はどんなサポートができるか話し合うことも大切になります。
その他にも、カサ増しレシピで食事をボリュームアップさせることなども、有効な節約方法と言えます。
もやしや豆腐、麺類など、安くてボリュームもある食材を効果的に使うのがポイントです。
とにかく、食べ盛りの高校生のお腹を満たすには、食費に使えるお金を増やすことと、食事の量を増やすことを優先的に考えてあげてくださいね。
食費の問題は家族みんなで取り組む
子供が高校生の時期は、親からすれば食費を中心とした出費が悩みの種になると思います。
ですが、子供自身にとっては心身ともに大きく成長する非常に大事な時期です。
食費がかさむのは家族全員の問題なので、ママ一人だけで悩まず、家族一丸となって今後どうしたらよいのか考えていきたいですね!